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アニメ版『時をかける少女』で描かれた〝目〟が前についている理由でボロ泣きした

泣いた泣いた。

やたらと評判がよかったアニメ版『時をかける少女』(2006年7月15日公開)。

なにしろ、第30回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞ほか、数々の賞に輝いた傑作なんである。

日本アカデミー賞協会のおじさんおばさんも選んでいるんだから、間違いなく「ああ、ホントに名作なんだな」と思いつつもタイミングを逃して、なんとかフジテレビ放送『土曜プレミアム』(2007年7月21日放送)の放送はなんか録画していて、やっと見たのが今年の春を過ぎてからになった。

物語そのものは、筒井康隆原作実写版『時をかける少女』(1983年7月16日公開)と違って、その大林宣彦監督版の20年後という設定だ。

実写版公開から20年もたてば、初代・時をかける少女の芳山和子(原田知世)と違って(今回は主人公の叔母役として登場)、現代っ子である主人公の高校2年生・紺野真琴はもろもろ軽やか。

もちろんケータイ世代だし……。

偶然、タイムリープ能力(時間跳躍)を身につけちゃうところは同じだけど、現在の若者をうまく描いたといわれる、高校生活感覚そのものが昔と違うわけだ(もちろん現代版もいい雰囲気)。

もちろん、根底に流れる、時代が変わっても変わらない男女間の気持ちはあんまそのままなんだけど、1983年の実写版と較べると、やっぱイマドキ。

ふと手にしたタイムリープ能力を考えもなく使い続ける主人公・真琴。

主人公たちはみな17歳で、大学進学や将来のことに悩んだりしている感覚は、昔から変わらないとしてもね。

例えば、カラオケボックスの延長料をケチって何度も過去に戻って歌い続けるわけ。確かにそれでおこずかいは節約できるけど………とにかく時間跳躍がお気軽過ぎ。

そのなか、芳山和子の助言で真琴は時間を操ることのホントの意味に徐々に気がつくのだが……。

で、イチバン泣けたのがこれ。

時をかける少女 アニメ劇場版

ちとネタバレかもしんないけど……。

はじめて、真琴がタイムリープしたときに自転車で、おばちゃんとぶつかるのね。

で、言われる……。

おばちゃん「こら! どこに目つけてんだい? おやまんなさい! あやまんなさいよ、なんで目が前についているか分かる? ちゃんと前を見て歩くためよ、分かった?」

そして、物語ラストあたりでも「前見て走れ」と、真琴が告げられるシーンがあるんだけど。

シナリオ的にこれ計算だったらわお手上げ完敗。

もちろん動物学的に、ニンゲンの目が前についている理由は証明されているけど。

目が前についている理由……。

それはまえを向いて歩くため。

よそ見しないで、前を向いて歩きたい。
いや、前を向いて歩こうというメッセージを感じた。

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